建築と都市との間の距離はどれ程離れたか? 北京でその問いを発したものはほとんど必然のように紫禁城へと、つまり風水的思考へとたどり着く。 しかし同時に、激変する北京において風水ではもはやこの都市も建築も語れないことにもたどり着き、言葉を失うだろう。 昔北京を南北に貫いていた軸線の北の止まり、鼓楼に登ったときに伝統的住居、四合院と都市の構造はやはり今でも緩やかに同じ骨組みをなぞっていることに気がついた。 その骨組みは、時代とともに変化するが、常に意味を変えて残っている。 四合院は次々と新しく建てられ、増築もされていったが、今でもその四方を壁で閉ざす平面構成は生きている。 都市の枠組みを形成していた城壁は二環という環状道路となり、都市は外へと広がった。 しかしそれは新しい枠組み、三環、四環が形成されるきっかけになったようだ。 私たちはこの北京の家と街を緩やかに接続する不定の骨組みを、「波状矩形」と呼びたい。
by uaaworkshop2006
| 2006-08-26 15:15
| 北京現象 ‘06
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