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忘れた頃にやって来る
気がつけばもう十一月、金木犀の香りが漂い秋も深まる今日この頃です。
他のみんなもぼちぼち学校が始まったようで、何気に忙しき日々ですが、その中でも北京での経験を次につなぎ、その内容を広げ、多くの人と共有・深めるために今月東大、早稲田で各大学の人を交えた互いの夏休み国内外報告会を開こう、という話になりました。
ここでは北京、ひいては中国の現状をみんなに知ってもらうと同時に、多くの都市の現状を平行して比較することで新しく見えてくる何かがあるのでは、と期待しています。
多摩美でも是非やってみたいのですが、どうなることやら。目下交渉中。

話は変わって、幾分古い話題になるのですが先月朝のニュースをつけていると、その主なニュースの中に北京が取りあげられていました。
それは何かといえば、オリンピックメインスタジアムの外構が完成し、内部が初めて一般報道陣に公開された、という内容でした。
ということは、私たちが見学したときの状態はほぼ完成形に近かったという事ですね。
ここで気になることがひとつ。実は見学した際に一応説明は受けたものの、「まさかね…?」と思っていた点がひとつあったのです。それは、鳥の巣の上部の鉄骨が一部ぶつ切りにされ、穴が開いたような状態になっていた事。私は「いや、あれはまた後で別に鉄骨を接ぐんだ」と思っていたのですが…TVの映像を見る限りそのままでしたね。資金不足なのか、工期の問題なのか。仕方ないとはいえちょっとショック…
抜くのではなく、見事に途中切断されているため、模型やCGのような籠のイメージはやはり幾分かは失われてしまったような気がします。
まあ、それで構造として成り立つなら、もともと余分な部分だったと言えなくもないのでしょうか。イメージされるものを実際に建築物に落とし込むには、これなくしてはこの建築物は成りえない!と全ての要素に言えなくてはならないのかもしれません。
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by uaaworkshop2006 | 2006-10-03 16:58 | チヒロ
申し訳ないです
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本日は、現在中国で事務所を設立していらっしゃる迫 慶一郎氏の事務所に伺いお話をして頂きました。

今回は現在進んでいる設計の建築模型を見ながら、その依頼を受けた経緯、それに対する設計・デザイン的回答の話など、途中質問を挟みながらお聞きしました。

まずは前回松原氏のレクチャーでも出てきた、四人の建築家によって設計されている現在北京の三里屯に計画中の複合商業施設の北部に立つ商業施設(全てBar1が入るらしいです)の完成予想模型図を見せていただきました。
このプロジェクトで迫さんが他の設計者の方と根本的に違ったのは、最初にデベロッパーから「中国的要素を盛り込んでほしい」という要望があったことで、ある程度の制約がある中でいかに表現するか?という事が基本にあったそうです。
それに対する回答として迫さんが打ち出したのが「金」という中国の色彩的要素で、それにプレス加工や他の色彩を盛り込むことでBarが入る商業施設という特殊な空間の艶めかしさを表現しようと考えたそうです。他にも、四角の開口部にパターンと多機能性(窓・部屋・広告塔など)を持たせることで、立面のみで何が表現できるか?という事を実践されていました。
またこの物件(他の建築家のも含め)はとても中国的なものだと思われたそうです。
というのも、日本であればこういった物件は中に入るブランドの名によって集客を狙い、建築はそれに見合った高級感が求められるのに対して、この物件(中国)では建築(デザイン)自体の派手さによってお客を呼び込もうとしているとしているからだそうです。

次に見せていただいたのが4環角地に建つ住宅と商業の複合施設で、なにより驚いたのが住宅部に入る1010居全てがワンルームということでした。
これは現在の中国の不動産(投資)ブームと人口量あってのもので、絶対に日本ではお目にかかれません。
全体的には黒と白、四角いボリュームというシンプルな構成要素を用いながらも、各階層の振りや構造の工夫、商業部の綿密に計算された空間利用(ex.テラス)などによって、かなりの迫力を持ちつつも、美しさを兼ね備えた外観になっていました。
この物件の特徴の一つとして挙げられるのが四層ごとに設けられた共用スペースで、このような空間は日本ではエントランスホールとして高さと豪華さを見せるのみに利用されがちなところを、中国では実際に住民によく利用される空間となっているそうです。

次の山東省の物件は最大住戸数を確保するために中国では珍しい規制条件から生まれた形態をしており、その内容も240住居は120パターンで作られて(!)おり、その多様さが外装表現に出ていました(しっかりとデザインされているので煩雑さ等は感じなかった)。

その他にもまだスタディ途中ではあるけれども、多機能を内包する一都市のようなコミュニティ建築が、プログラミングで形成されてゆく…という様なプロジェクトが進行していました。
そのような考えが生まれてきた背景には、中国建築の規模の大きさとデベロッパーの要望するプログラムの多さ、法規、規制の変化が短期間で起こること等があるそうです。
その一例として、他の事務所の計画をリニューアルしている物件で考えていたファサードが二週間前に法改正で没となってしまったそうです。

天津の地域開発計画では、自分たちが直接関与できる敷地のみで完結しても、本当の意味での新しいものは作れないだろうということで、依頼以上の提案をなさっていました。
これは全ての物件を通して言える事でもあるのですが、まだ中国では設計側がどうしても必要だと考えても、デベロッパーや施主が価値観や重要さを認識してくれず実現しないものが多いが、だからといって提案しないなんてことを出来るはずもないので、いつも基本的に依頼以上の仕事をなさっているそうです。

他にもまだ完全に形になっていない物件などが多く存在するのですが、これらの物件を通して中国、ひいてはこれからの建築に対して迫さんが考えているのは、ディティールの勝負、ガラス建築を突き進めることが中国で新しいものを作ろうとするのに合っているのだろうか?それは日本的な勝負の仕方で、むしろ中国でしか出来ない、日本では出来ない、そういうものがあるんじゃないかとおっしゃっていました。
形による力強さというもので、まだこれを一体何と表現したらよいのかはっきりとはしないのですが、ボリュームでの操作・シンプルなものの構成による表現が中国という土壌に撒かれたとき、なにか新たな表現(迫さんの)オリジナルになるのかもしれない、ということでした。

このレクチャーの内容は私のフィルターを通した表現で書き直しているため、実際迫さんの仰っていたことと食い違いがあると思いますがご容赦下さい。
またレクチャーしていただいた日から、随分日数が経ってしまったことをお詫びします。

ヒトコトメモ。
迫さんの事務所は若い人が多いせいか、かなりエネルギッシュな印象を受けました。
高速フル回転ってかんじです(?)
すごいです、頑張ってください。我々も頑張ります。
ちなみに写真は近状。迫さんとはなんの関係もないのですが、某所から画像を載せろとクレームが来たもので。
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by uaaworkshop2006 | 2006-08-17 11:10
沈黙の王
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今日は建材城へ行ってきた。
まず照明関係の所へ。とにかく規模がすごかった。
照明というと、日本ではヤマギワや家電製品店に行くぐらいの自分にとって、かなり刺激が強かった。照明は視覚を刺激するものであり、売る側としては刺激の強いもので特徴づけようとするのだろうが、ほのぼのとし心温まる色を売りとして利用する日本の最近の傾向とは違った、中国の勢いみたいなものを感じてしまう雰囲気だった。これは勝手な解釈であり、照明世界の実情を全く理解していない感想なのだろが…。面出薫さんや石井幹子さんの本などで照明デザインについては若干触れたことはあるものの、まだまだ勉強不足なので、もっと調べてみようと思った。金額の面などで日本よりも普及されやすいと言われているLEDの及ぼす影響などについてもそうである。

その次に向かったのが、扉を中心とする建材売り場であった。階段なども10数段1セットで売ってしまうのには驚いた。きちんと高さも調整できるようになっているのである。そういった建材を見ながら、中国の建設においてCGが重要視されていることがひしひしと伝わってきた。CGのパーツの世界に飛び込んだような気分になったのである。カタログと一部分の素材を見せられ内装を作っていくのと比べれば、庶民的にとって親切な施設だなあと感じた。

そして、パチモンなどの家具が売っている建材城へ。まず驚いたのが、パチモン自体でなく、店員が売り物の家具で昼飯を食べていることであった。もしかしたら売り物の家具ではなく、店員用の机なのかもしれない。しかし、売り場で昼食をとる店員を見て、家具を売る場所として日常に溶け込んだ建材城を感じると共に、中国人の機能重視性を感じてしまった。

その後、紙の店の竹尾に寄ってPaul Andrew設計のオペラ劇場の現場に向かった。途中大雨に降られかなりしょげてしまった。紫禁城や天安門広場の近くという中国(北京)の歴史を感じる場所に巨大なUFOが降り立ったような印象を受けた。そこには卵の優しさでなく、オームの威圧感を感じてしまった。巨大なチタン性ヴォールト天井というカバーがあり、水がある所(?)の下からくぐって中へ入り、中にはオペラハウスにシアターとコンサートホールがあるというような構成だった。自分には、中の一面に張られる赤いプライウッドがどのような大空間をつくりだすのかイメージがつかず疑問の多い現場であった。ただただ、天井が落ちてこないことを祈るばかりである。
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by uaaworkshop2006 | 2006-08-11 06:48 | ハセガワ
青雲はるかに
OMA白井さんの講義(8/9 19:35~)が行われました。
OMAが北京で仕事をするにあたっての考えを聞きながら、
北京、さらには中国について、様々な視点からの見方があることを再認識できたインパクトの強い講義でした。


〈概略〉
______________________________________

通貨によって建築は影響される。
その主な三つは
¥€$
である。
ここで¥は日本の円を言うが、円→元になりつつある。

数値的な観点で中国の成長を述べれば、
GDPが世界に類をみない速さで増加している。
そして、中国は世界の経済に影響を与えている。(例)鉄鋼の金額

都市化という面においても、ヨーロッパはそこまで進んでないが、北京・インドでは10%を越える都市化が生じている。

つまり、今の中国には勢いがある。

北京では、スプロール状に開発が進んでいる。
しかし、総合的に秩序的状況である。

中国建築の特徴としては、
・建築家、建設費:USA×1/10=中国
・設計量            ×5=中国
という状況が述べられる。
特殊な状況において1988年のポールアンドリューの作品から世界(主に西洋)の建築家が中国で仕事をするようになってきた。

そういった状況の中でCCTVの設計は始まった。

CCTVがイメージする今後の展開としては、
北京オリンピックをもとに中国のBBC→アジアのBBC
という感じである。
具体例としては、14CH→250CHの拡大である。
こういった要求も視野に入れられている。

設計において考えたことが2つある。

・スカイスクレーパーとして高さと頂部の違いによる差異でないもの。

スカイスクレーパーはアメリカで生まれたものであり、自らの経済力を示している。
アジアではかなり多いようである。
施工中のCCTVは234mであるが、234mそこまで高くはない。
他の建物と比較すると、
「234m」≒都庁 <エッフェル塔
となる。
ヨーロッパの建物のほとんどは234mより低い。 
これは、スカイスクレーパーの概念が浸透していないことを示している。

・機能的なもの;ホテル、美術館、シアター、警備員の宿舎など
であった。
そして、
CCTVのPRIVATE:セキュリティーの高さ+TVCCのPUBLIC:ホテル、シアターなど
←これをどういう形にするか
ということを考えた。

CCTVにおいては、建物と人の流れは一緒であるという考えを用いている。
この形には、見る角度によって違う印象を持つという面白さも持ち合わせる形となっている。

LOOPに関して・・・。


CCTVの特徴は、「LOOP」機能+設備である。

〈構造〉
60m飛び出している部分がある。
その部分を建物全体でもたしている。
その際構造解析を行い、デザインを構造から表出している。

構造解析→メッシュで囲う。密度の差異。→ファサード
      ↑
ファサードは北京の空気を考慮した。
北京の空気は少しよどんだ感じである。その中でどう建物を印象強くするか。
→北京の街を見ていて、仮囲いがそれなりに目に焼きついあた。MASSIVEな構造体バランスがいい。

また、アイコノグラフィーとして「ポジティブなファサードでもいいのでは?」という考えがある。
そこには、ファサードを語りかけるものにしたい、という思いがある。

TVCCに関しては、
ピラネージの古代ローマを参考にしている。
そこには、「かっこよさ」と「将来への可能性」を考慮している。


後は、白井さんが中国の都市に関して作成中の本についてのお話がありました。

〈感想〉
このワークショップで聞いた白井さんのお話を通して、
建築、都市、そして人々に建築家がいかに関わっていくかの一つの手法を学ぶことが出来ました。と同時に、今までの自分がいかに手ぬるかったかを感じ、もっと積極的に建築に取り組んでいこうと思いました。その新たなる第一歩として、今回のワークショップが・・・。さて、どうなることやら。。。
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by uaaworkshop2006 | 2006-08-10 19:25 | ハセガワ
踊らされた一日
今日は夕方にこれからの方針を見せる為の第二回目のプレゼンテーションがあり、午前と午後は今自分たちが気になっている先日お伺いした松原さん内装の北京市新華書店とアンフィビアン・アークによる北京天文館新館を見学に行きました。

実は今回初めて地下鉄を自分達で利用しました。地下鉄自体は初日に利用したのですが、その時はシェリー(事務所の人)について行くので精一杯だったので、ある程度慣れてきた今再び見ると色々発見するものがありました。
まず駅に至るまでの道のりで多くの路面商が出て、毎朝通勤している道でも時間帯が変わるだけでこうも見せる表情が違うものかと驚きました。朝の通勤ラッシュの活力とはまた違った賑わいです。
次に駅構内において驚いたのが、地下鉄の利用者の数の多さでした。地上を歩く人と車の多さとタクシーの普及率、路面電車の乗客率からあまり地下鉄に人々の需要を感じていなかったのですが、それが思い違いであったことを感じました。
また市外を走る十三号線は地上に出ており、乗車した時間帯が昼だったためか車内の照明が落とされていました。暗かったのですが利用するには十分な状態でした。ただ緊急事態(病人)が発生した時などに問題はないのかな?
地図上では北京には9本の線路、地下鉄が走っていますが、実際運行しているのはその内の四本であり、その他は建設中です(それに気づかず架空の駅を捜し求めて一時間近く歩き回りました)。地図に描かれた鉄道の完成図と現在の地下鉄の構成を見比べたとき、シンプルな構成が複雑に拡大してゆく過程にこらからの北京が垣間見えたような気がします。

まず北京天文館新館ですが、ロケーションは北京動物園の道向という場所で、観光地区なのでしょう、人出、物売り…と心弾むああいった場所特有の雰囲気を作り出していました。
科学館は、旧館の裏手に一部湾曲した一面のガラスウォールで覆われた透明な新館が聳え立っており、その新旧の対比が天文という古代性と望遠・宇宙科学といった未来性の対比のように私には映りました。兎にも角にも職人技術万歳な建築でした。

次はタクシーに乗って本屋に向かったのですが、エスカレーターを上りながら段々見えてくる天井のスリットが奥行きと疾走感を演出していました。
ただ天井高が低いせいか、人出があったせいか全体的に雑然とした感じを受けました。その中で各階層の色分けされたスツール+アイコン+本棚は視覚的にも意味合い的にも確立されていると感じました。この新華書店のアイコン作りとしてうまく生きているなあと感じました
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by uaaworkshop2006 | 2006-08-05 20:26 | チヒロ
訪問会二回目
八月二日は、現在中国で事務所(北京松原弘典建筑設計咨詢有限公司)を構え仕事をなさっている松原弘典さんを訪ねお話を聞きました。

事務所はSOHOからも程近い場所にあり、事務所内部は建物外観を反映した形になっていてアットホームな感じでした。

まず初めにプロジェクターによって今までの松原さんの経歴と仕事内容についてざっと説明してもらいました。

まずご存知の方も多いでしょうが、松原さんは中国に来る前、伊東豊雄さんの事務所で仙台メディアテークの仕事をなさっていたのですが、今の日本にあまり魅力ある仕事がないと感じ、一旗挙げようと中国に行く事を決意したそうです。
なぜそこで中国だったのか?というのは、学生時代よく中国を訪れていて、その際中国は建物はたくさんあるのにいいものがない。と思っていたそうです。
その他にも中国をノスタルジックに捉えるつもりはないけれど、自身の幼少期の団地のイメージと社会主義によって構成された街の風景が被るのかもしれない、ともおっしゃっていました。

最初中国では文化庁からの奨学金を得る為と中国語の勉強も兼ねて一年新陽の都市計画部門で働いて、一年張永和さんの事務所で働き、2005/1より今の事務所を開設されたそうです。

面白かったのは、役所をやめた後まず行ったことが、家具を作ってそれを他の人に依頼する。それによって物の流れやお金の流れ、人々とのコミュニケーションのとり方、言語を学ぼうとした、という事でした。
先日の東福さんも実は、北京に来てまずやったことは簡単な家具を作り、それを現地の人に依頼する事で中国での仕事の流れや力量を知ろうとした…というのも、高級ホテルに泊まったことがない人に高級ホテルの依頼をしようとは思わないでしょう?という東福さんの言葉にもあるように、いかに調査検証して設計デザインしようとも、実際の現場・現状を知らずしてどう形を作ってゆくつもりなのか、という事を感覚的に知っていたのかなと思いました。
この作業(一種のコラボ?)によって松原さんが発見した
開放された市場と卸しのプロセス
人件費によって可能なオーダー
身近な技術を使える楽しさ
は、自分の考えを他人に読み取ってもらえる、その結果(コミュニケーション)が形となって現れてくる建築の醍醐味が、市場が全て完全に分業化されている日本よりも中国の方が明確に現れてくるのではないか、それこそが中国の面白さだろう。という考えに結びついていったそうです。
この今の中国のシステムに対する感じ方は、現場のコミュニケーションの苦労やシステムの非合理性、異文化間における認識の差異で現場にマイナスのイメージのあった今の私には新しく、新鮮でした。物事の捉え方は千差万別、表裏のものだと。これは今回の私たちのワークショップにも言える、都市を見る一つの視点の捉え方なのではないでしょうか。

その後実際松原さんが関わった事例の解説をふまえお話を聞いたのですが、その中で本屋の内装の仕事を請け負った際(此れはまだ竣工していません)、
施主が何も決められない
施工の遅さ
上と下との話し合いが食い違っている
現場で決めていく(一貫した予定計画がない)
今の中国の現状に応じて施主の要求がどんどん変更する
ということに、これが中国の国民性だと日本人の国民性から不条理さを感じつつも、その予想不可能性の中で動ける事に中国の可能性が潜んでいるのだろうとおしゃっていました。

どんどん変化していく中国の状況の一つとして、建築を大きく変容させるであろう要素の一つに人々のlife style意識の芽生えがあるだろうという示唆も頂きました。
それを見通した例が建外SOHOデベロッパーの売り方だろうと。

中国の経済的要素と社会システム、建築家、施主、政府、デベロッパーの融合によって生まれるものは今の中国の爆発的成長を背景に数も多く、力強く、未知なる物を生み出すパワーと可能性を秘めているのは確かだろう。
だが成熟した日本も、人々の生き方に関する意識の変化と施主と建築家の関係の変化、日本の国際的立場の転換期において日本ならではの新たな次世代を生み出す可能性を秘めていると松原さんのお話から学ぶことが出来ました。

今の日本を考えること、中国を考えること、世界を考えること、その視野は無限にあり、冷静に先を見据えることが大切であること。
今回のワークショップに参加して自分の考えがどんどん変化しているのを感じます。またいかにいままで狭視野だったのかも。
ワークショップを終えたとき、自分自身がどうかわっているのか、何か見つけることができるのか?最近頓に考えることでもあります。
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by uaaworkshop2006 | 2006-08-03 13:19 | チヒロ
8/1東福さんのお話-cafaにて-
皆様お疲れ様でした。
CAFAでの東福さんのお話を
ざっと流れに沿って述べときます。
 

・美術館の曲線に何か意味があるのだろうか?(つまり都市へのメッセージは?)
→都市に問いかけるなど、社会的な意味はなく、contexturism的なイメージである。
中国で、はじめてのまとまった美術館であり、うまく成功すれば第一人者となれる。
そういう東福さんの思いがあるようだ。これは、FRONTIER精神である。
また、中国はダイナミックでおもしろい場所として感じてはいるが、
北京に関しては、日本人として多少距離を置いて見ているようである。
(第三者的な感覚)

・中国の建築に関して・・・?
→中国の建築は、基本ラーメン構造であり、プログラム的な視点からのアプローチは中国人には理解し難い。躯体を買って内装は自分たちでやるのが中国流である。その際、建材城を利用する。そこの雰囲気は・・・、ずらりと並んだデスクでCGを立ち上げる人たちがいて、それを見て建材を選ぶ。

 中国建築の現状は、とりあえず提案することから始まる。「こんなのつくるのです!!」とインパクト勝負のパース作成が中国の方法である。そして、今は、オリンピックまでに多くのプロジェクトを仕上げようとしている。これは、日本の新幹線と同じではないだろうか。万博に関しては、上海という都市への大きな影響力はないようだ。上海は東京の劣化コピーといえるので・・・。

 
・中国の社会的状況は・・・?
→共産党がやるといったらやらねばならない。その一例として、上海のリニアモーターカーがある。CCTVの計画が立ち上がったときは、中国人は反対していたが、つくられてしまう。
 CCTVに関しては、プラン上の根拠がある。きちんと考えれば、テレビ局としてプラン的に導き出された形なのである。
 
 中国では世代論が日本より明確であり、政治的な面が大きい。田舎をおさえて都会を伸ばそうとしている。個人のデータを役所が管理しいることなどからも、国内に植民地を作っているようなものである。
 
 現在の中国というのは、日本での戦後十数年後とバブル期が同時に来た状況である。日本のバブル期は海外からの影響はなかった。一方、中国は海外から積極的に取り入れようとしている。INDIES的楽しさがいまの中国にある。また、日本の企業は戦後コピーから始まった。中国も同じだと考えられる。しかし、コピーの後は淘汰の時代が待っている。それを乗り越える必要がある。
 現在は、中国人の思考転換期といえるだろ。しかし、それはすぐにはできないことである。

・付け足し
五つ星のホテルは五つ星レベルの人に頼んでしまう。また、そういった人は五つ星の環境に慣れているため、扱い方を知っている。
例;谷口吉生

かつて北京に関してコルビジェは大絶賛した。

説得力、論争力、突破力に優れている中国人。
面子を保つのが重要。まあ喧嘩はしかたないか・・・。


→文革→天安門→近年のバブル
    やってられるか!!海外へ行ってやる!!と、多くの若者が海外へ。


〈感想〉
 劉さんの話も含めて、都市について、ものすごく頭を使った一日であった。
デザインから都市に問いかけるのではなく、
別の方法で今の中国に呼びかけたいという劉さんの気持ちが伝わってきた。
しかし、非常に難しく、今の自分では頭がパンクしてしまいそうだ。

 都市について考えてみると、例えば東京(日本)の特徴の一つとして安全性があるだろう。
安全性に関連して自動販売機がある。
おでん缶など、自動販売機中身でその都市を述べることもできる。
コンビニの商品でもその土地の特徴が生じている。

 では、中国の特徴は何であろうか?
その一つに結束力が挙げられると思う。
それでは、北京の特徴はなんだろうか?
巨大な国の中心地として、国内や海外に何かを発していく都市、
なのだろう。
そしてそれに市民が限られた中でどう関わっていくか。
 悠久なる中国だからこそできるダイナミックな計画、
それはなんなのだろうか。
文化革命で途切れたとはいえ、長い歴史を背景に一体感を醸し出す民族、
一体どんな可能性を秘めているのだろう。

(まとめ)
聞くは一生の恥!!by Arata
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by uaaworkshop2006 | 2006-08-02 12:23 | ハセガワ
八月に入りました
さて、今日から本格的に方向性を見定めつつ進んでゆける段階に入っていこうと思います。

兎にも角にも、昨日はみなさんお疲れ様でした。
皆がどんな考えを持っているのか、それぞれの視点などもおぼろげながら掴め、私自身の考えも何とか伝わったのではないかと思います。

昨晩皆が持ち出した疑問点や着眼点は、それぞれに突き詰めれば面白いと思います。
でもその中で四週間というリミットを考慮し、短期間では到底到達できない問題などもありましたので、そこらへんを見極め、広く手をつけるより、焦点を絞って成果の精度を上げていきましょう。

昨日のキーワード
●中国の社会体制と建築、人民の関わり
●世界における中国
●宗教との相互関係
●中国人の身体スケール
●人々(インサイド)と社会・経済・都市(アウトサイド)との格差、歪、発展スピードの開き
●建築における次の展望
●マーケティングから見た中国
●中国内部から見た北京、またその未来とは
●日本人と中国人の捕らえ方の違い
●表層の世界

等等。
これらの解答が見つけられるかは分からない。だがそのきっかけ・切り口を見つける、また打破できる可能性を今回の活動で発見、考案することが出来るのではと考えている。
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by uaaworkshop2006 | 2006-08-01 10:46 | チヒロ