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忘れた頃にやって来る
気がつけばもう十一月、金木犀の香りが漂い秋も深まる今日この頃です。
他のみんなもぼちぼち学校が始まったようで、何気に忙しき日々ですが、その中でも北京での経験を次につなぎ、その内容を広げ、多くの人と共有・深めるために今月東大、早稲田で各大学の人を交えた互いの夏休み国内外報告会を開こう、という話になりました。
ここでは北京、ひいては中国の現状をみんなに知ってもらうと同時に、多くの都市の現状を平行して比較することで新しく見えてくる何かがあるのでは、と期待しています。
多摩美でも是非やってみたいのですが、どうなることやら。目下交渉中。

話は変わって、幾分古い話題になるのですが先月朝のニュースをつけていると、その主なニュースの中に北京が取りあげられていました。
それは何かといえば、オリンピックメインスタジアムの外構が完成し、内部が初めて一般報道陣に公開された、という内容でした。
ということは、私たちが見学したときの状態はほぼ完成形に近かったという事ですね。
ここで気になることがひとつ。実は見学した際に一応説明は受けたものの、「まさかね…?」と思っていた点がひとつあったのです。それは、鳥の巣の上部の鉄骨が一部ぶつ切りにされ、穴が開いたような状態になっていた事。私は「いや、あれはまた後で別に鉄骨を接ぐんだ」と思っていたのですが…TVの映像を見る限りそのままでしたね。資金不足なのか、工期の問題なのか。仕方ないとはいえちょっとショック…
抜くのではなく、見事に途中切断されているため、模型やCGのような籠のイメージはやはり幾分かは失われてしまったような気がします。
まあ、それで構造として成り立つなら、もともと余分な部分だったと言えなくもないのでしょうか。イメージされるものを実際に建築物に落とし込むには、これなくしてはこの建築物は成りえない!と全ての要素に言えなくてはならないのかもしれません。
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by uaaworkshop2006 | 2006-10-03 16:58 | チヒロ
パンダは電気パンダの夢を見るか?
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上海没写真「寝台硬座の現状を見よ!」

《業務連絡》
とりあえずこのブログにログイン出来る人はしてみよう!サンタさんからのビックなプレゼントがあるよ!ログイン出来ないお友達はごめんなさい、あと3ヶ月待ってね!

《今日の報告》
一生懸命旅行記を作ってました。(あれ?)

《今日の思考》
生活パターンがちょっと変わった。買い物大嫌いだったのに、自分からアイス買ったりしてたし。あと服とか靴とか鞄とか。いくら安いとはいえ、以前ならこんなに進んで買うなんて考えられない。テレビのスイッチ点けたのって何ヶ月ぶりだったかな?しかもDVD見るためって。ご飯が待ち遠しいなーと思う最近は、うっかり一日何も食べなかったりとかしてた大学生のものとは思えない。
気づくと日本に帰った後のことを考えている。作戦とか戦略とか。そういうのは帰ってから考えることであって、今は今の課題を全力で取り組むしかないというのが普段のセオリーだったのに。うーん、やっぱり外国は調子が狂うな。あと結構この一ヵ月半で自分のそういう部分について考える機会が多かったのもたぶん原因。
そういうことは確実に思考、行動にも影響を与えているに決まっている。変化の内容はともかく、この中国滞在は良いほうに変化した時期だと信じたい。
変化は必要。だけど己は見失わないように。
明日はプレゼン。プレゼンの信条は「お楽しみの時間デス」。

《今日のまとめ》
なーんか調子狂ってるなぁー。
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by uaaworkshop2006 | 2006-09-09 01:30
上海動物園にもパンダがいたんだってさ。
レムの本は行きと帰りで3回読みました。しかしそこで考えを止めるんじゃなくて、彼を超えていかなきゃいけない。リサーチ=追跡調査=このワークショップ なら、どこで一体差をつけるのか?発表まであと3日ほどですが、まだいい切り口が見つからない。まとめ方、プレゼンの仕方っていうようなところに落ち着くのかなー、と愚考するヨコヤマですが、皆様、夏休みの宿題は終わりましたでしょうか。(っていうか大学にも夏休みの課題ってあったんですね>タシマさん)


《上海の報告》
上海は電車で12時間くらいかかるので、行きは寝台列車(硬臥ってやつ)で行きました。帰りは寝台分の切符が売り切れだったので普通の座席に座って帰ってきました。しかも消灯無し+冷房つけっぱ+赤ちゃん煩い+リクライニング無し+列車遅れて15時間とか何重苦?ああ、ケツが痛いよう。

しかし、上海行きを後悔などは微塵もせず、本当に行ってよかったと思うのでありました。辿った道は以下のとおり。天津のときと縮尺は同じです。端のほうにある線は実ははみ出してるんですがまあ雰囲気を伝えるのが重要でしょう。白が一日目、赤が二日目。気になったので北京の同じ縮尺の地図も出してみました。2環がギリギリ入るか入らないかってところです。
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行ったところは、外灘、東浦地区(開発が盛ん)、新天地、上海老街、人民広場、建材城ですね。お勧めはそんなつまらないことよりも小龍包。3回食べたけど、どれも同じ味でした。とても美味しいということです。外灘は昼行って、夜にも行ったけど、喧嘩してるカップルが居て夜景に感動してる場合じゃなかった。
「私と永和大王のどっちが大事なの!」(と聞こえた。)


《今日の思考》
「で、結局中国をどう感じたの?」
「うーん、エレガント、かなぁ。エレガントっていうのは、えーと、コードともいうのかな、例えばほら、タイルは桂馬飛びに踏まないとだめとか、女の子は須らく自分の右に居るべし、とか。そういう、なんだろう、お互い無事に過ごしていくためにルールっていうのがあるとしたら、その逆、自分が輝くためにエレガントっていうのがあるんだよ。」
「ん、エレガントって何?もうちょっと説明して。」
「えーと、そうだなぁ、俺の弟は花があるテーブルには絶対座りたがらないとか、マルボロじゃないと仕事しない会社員とか。君は絶対テリヤキバーガーのSセット、飲み物はオレンジジュースでしか頼まないとか。」
「ふーん。」
「本当にわかってる?(笑)まあいいや、ともかく中国って言うのは歴史的に長い間厳格な社会主義、ルール主義を強いてきたのは知ってるよね。これが開放政策へと本格的に変わったのが80年代からなんだけれど、これはちょうどアメリカが戦争やら貿易赤字やらでどーも先行きが暗くなってきた一方で日本がバブルに沸いていた、そんな時代なんだ。20世紀を経済と言う観点で語るなら、間違いなくひとつの転換点(アメリカ→グローバル化)になるんだよね。」
「あれ?グローバル化っていうのは、アメリカナイズと同義だ、ってこの間話してなかったっけ?」
「よく覚えてるな(苦笑)確かに今世界で使われているグローバル化にアメリカナイズっていう側面があるのは否定しないけれど、それはまだグローバル化が初期段階だからだよ。時期が来れば、本当の意味でのグローバル化、世界のあちこちで、相互侵食、相互衝突が始まるはずだよ。例えばほら、君の愛するマックは世界に広がったけれど、日本のマックは安売り、新商品開発みたいな日本の外食産業の並みの中で完全に奇形化してしまったよね。ああいうことは今後どんどん増えていくはずだよ。アメリカから来たものだけじゃなく、お互いに、或いはアメリカと関係ない国同士でもね。」
「で、なんの話だっけ。」
「ああ、そう、で、中国のシステムが厳格なルール主義から開放政策に変わって、世界的に見てもあちこちで個々のテンションが高くなったんだ。これがもう中国の人たちにはぴったりだった。かつて孫文は中国人をばらばらな砂に例えて諌めた、ってのはどこかできっと聞いたことがあると思うんだけど、それって凄い当然のことだよね。世界で一番長い間、興亡を繰り返してる多民族国家の人が自分勝手というか、わがままに行動するようになるってのは。だからこの国のオリジナリティー、クリエイティビティーは今、街のそこらかしこに溢れてるんだよ。」
「それとエレガントっていうのがどうつながるの?」
「そうだなぁ、今日俺は靴を買ったんだけど、実は店に入る前から買う靴は決まってたんだ。黒くて先が偏平足仕様になっている靴、って。品揃えを見てから選ぶんだったらルールの下で行動していて、ちっともエレガントじゃないけど、靴に対してあらかじめイメージや要求があると、大分エレガント。中国にはまだあまり成熟したルールがなかったり、個人に権力が集中してるのもたぶんエレガントさに影響してるんだろうね。」
「日本はどうなの?日本人はエレガント?」
「なかなかいい質問だね。実は日本は圧倒的に非エレガントなんだ。ブランドや個性なんかが流行ってるだろう。最高に没個性的だよね。そうじゃなくてももともと国は仲間意識が強いし、規則は従順に守って発展してきた歴史を持ってるからね。なかなかエレガントな国づくりっていうのはうまくいかないと思うよ。まぁ別に悲しいことでもないけどね。」
「良い悪いってレベルじゃないのね。要は国、街、人の方向性の話なの?」
「そう。よくわかってくれたね。リアルカタログを見て、複製変異を見て、ソトニケーションを見て、エレガントを感じたんだけど、そもそもそういったことに限らなくても、男女がずっとぴったりくっついてるのも、人を押しのけて進むのも、路上で腹を出してるのさえも、凄いエレガントだと思うんだ。楽しそうなんだよね、みんな。だから僕には何もかもがポジティブに見えてしまう。そういうわけで中国はエレガントを世界に発信していく国なんだな、って感じがしたよ。」


《今日のまとめ》
で、「私と永和大王のどっちが大事なの!」につながるわけです。


《Today's Tune》
エレガントの怪物/Spank Happy
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by uaaworkshop2006 | 2006-09-06 16:17 | ヨコヤマ
しーろーのパーンダーは、パンダじゃなくて白熊♪
(CM:前日、9月1日分の日記を遅れてアップしましたのでそちらもどうぞ。)

上海に行くことは決まったのですが、いつ出発になるかは予断を許さないなーと、思っていたら午後9時頃に明日の夜(9月3日)に決定しました。4、5日は上海の人となり、6日の朝に帰ってきます。往復両方「硬臥」の夜行列車で640元の予定也。北京より都市、な上海を見ておけばまぁ、ちょっとは「中国行ってきた」と言えるのではないかとか思うわけです。故宮博物館も例のブチの動物も見てないですけど。
あと近況報告2。ゴンファールーからSOHOに来る途中にあったハンバーガーショップ、服屋、焼肉屋(三千里というお店。特徴は凄い頻繁に網を代えにくること。)が「折」されるみたいで、閉店になってました。全然思っても見なかった展開で、なんだか怖いです。
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《今日の報告》
日焼けが気になったので(嘘)外出は午前中はちょっとだけ国貿のデパートとその付近を見て、夕方にまたちょっとだけ建外SOHOの東の辺りの小道を見ただけ。
それ以外はオフィスで上海計画とこれまで撮った写真の検討などをしていました。とにかく一回考えを纏めておかないと話が浅くなりすぎると実感。

《今日の思考》-本を読まなくては。
「輝く都市」も「錯乱のN.Y.」も「ラスベガス」も読んだことないのでは、言葉に力が篭らない。言葉を出そうと思っても的外れなノイズにしかならないと、考えている。とりあえずはインターネットで他人の書評や引用なんかを使いつつごまかすわけだ。(そういえば「輝く都市 郊外」についてはN氏がうちの教授よりも信頼度がある、とグーグルが申しておりました。おめでとうございます。)
でもそれは本当にごまかしにしかならなくて、早く自分のものにして、自分の解釈で戦わないと、自信が持てないし、だから勝ち目なんてありはしない。でも読みたい本があるっていうのは建築に限ったことではなくて実はまだ「巨匠とマルガリータ」も「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」も「焦点のカン七万」も読んだことない。読むべき本は既に読みきれないほどあるのにどうして早く読み出さないんだ?という苛立ちが最近は募るばかり。DVDとか見てる場合じゃない。っていうか一ヶ月以上もまともに本読んでないなんて多分小学校以来はじめて。悶え苦しむ活字中毒者地獄の味噌蔵。

ヨコヤマの叔父の話をしよう。というのは久しぶりに彼のブログ(「はじめの日記」)を見たからだ。彼は芸大を何年か受験して、諦めて工事現場の人となり、しかしまたついこないだの5月から文学を始めた中年……いや、青年。文学を志してからは、英語も(多分だけど)全く出来ないのに、ブラジルへ一ヶ月文学修行へ行ったり、今日ブログ見たらまた今度はロシアに一ヶ月行ってきますと書いてあったりで、凄い行動力だよなぁ、と感心する。ヨコヤマもそういうところに影響されて中国に来たのかも知れない。とにかく、刺激を求めて、言葉は通じなくとも何とかなるはず、という希望的観測。実際はUAAのスタッフは日本人の人も多いし、筆談にすればコミュニケーションも極々僅かに取れた。
しかし、間違いなく一番影響されたのは、読書は必要だ、ということで色々彼からは本を借りて読んだ。筒井康隆も浅田哲也も借りまくった。彼の仕事は現場での肉体労働者で間違いないのに、どうして本と格闘していたのか。多分、人と話すときの力、言葉の力が欲しかったからではないだろうか。何も考えずに仕事をしたって上手くいくはずがない。考えた物事は、伝えなくては意味がない。ヨコヤマは彼を尊敬している。どこにいようと、自分のやりたいことを明確に言語化し、それに邁進する行動力に。

もう一度繰り返すなら、「読むべき本は既に読みきれないほどあるのにどうして早く読み出さないんだ?」

《今日のまとめ》
他人のブログなんか読んでる場合じゃない。と、閲覧者に喧嘩を売る新しいスタイルのブログ。
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by uaaworkshop2006 | 2006-09-02 00:25
パンダの秋
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9月になりました。区分的には一応秋ですか?まだ暑いですけど。今日一日歩きましたが北京でも秋っぽい!などと感じることは全然無かったですね。街を歩くと相変わらずお腹を良く見かけるのでした。

《今日の報告》
未だ北京市でSOHOより東にいったことがなかったので、今日は東へ進みました。四恵(東4環)で降りて寄り道しつつ2駅分(東5環まで)。その後終点の土橋(東6環)まで電車で行って、そこらへんを軽く見て回りました。
そこから市内へ戻って、世安里の秀水街を冷やかして4時過ぎにSOHOへ戻りました。秀水街はお客は皆外国人(含ヨコヤマ)でびっくりしました。完全に観光地です。
夜は明日から長春へ愛でたく旅立てることになったハセガワ君の送迎会で火鍋に行きました。ビザの期限はちゃんと確認しようね!

《今日の思考》-波状矩形的思考。

2環の中は四合院。
大きい通りにはオフィスビル。
小さい通りには商店。
2環の外は普通のレンガの家。
大きい通りには巨大な集合住宅。
小さい通りには商店。

「2環の外」を意識する。そこに矩形はあるのか。街区毎の開発、街区ごとの集合住宅がより鮮明になったそこは、街区同士の差が激しい。時期が来れば全域的に開発されるのだろうか?いや、既に老朽化も始まっているように見えた。だから今後はエネルギー的に有利な建て替えの可能性を考えることも重要になってくるだろう。
しかし、実際一番強く感じたのは4環より外に出ても、まだまだ都市が続いていることで、正直意外だった。3環辺りと同じように集住と、レンガの家と、市場がある生活が営まれていた。北京は広いが、かなり良い密度で広がっているというわけだ。同時多発的開発は、中心部を外れても、しっかりと行われていた。
今後どういう風に変化していく、或いは残っていくのだろうか。

《今日のまとめ》
疑問形は一見頭良さそうに見えるけど決定的に良くない。
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by uaaworkshop2006 | 2006-09-01 00:23 | ヨコヤマ
ハセガワ君、軍事博物館にはパンダいなかったの?
昼くらいにMさんが天津の写真見せてってこっちの部屋に来ました。
珍しいこともあるもんだと思ったけど最終的には結局そういうことだったのかって分かって妙に納得したヨコヤマです。(意味不明な文章ですいません。)

《今日の報告》
日本に持って帰る写真を選びました。
あと面白地図作成、14現象でどれをするかの検討など。

《天津旅行のまとめ》
天津の街の大きさは、昨日の天津地図の範囲が2カンにすっぽり入るくらいです。今知りました。結構狭いですね。街の中心を川(海河という名前です)が流れていてその北側に天津駅がありますが、建物に関してはヨーロッパのように新市街、旧市街という区分はあまりないようです。しかし河の南側にある解放北路だけは別格で、ここには銀行、保険会社、投資会社などがヨーロッパの様式で建てられたビルに入居していました。天津を歩いていると非常にしばしばヨーロッパの様式の建物を見ますが、軒を連ねているのはここだけでした。市内は商業関係の建物がほとんどで、河岸に工場が少し。気になったのは通信系の会社が多く、空を見上げるとビルの上につけられたアンテナがぽつぽつ目に入ってきます。
交通状態は、街の狭さを反映してか北京よりもだいぶ自転車が多いように見受けられました。道路の広さは同じくらいでも、2カン、3カンのような生活に絡んでくる高速道路がないのもそれを後押しします。特徴的なのは、3輪車はほとんど走っていなくて、代わりに自転車の2割くらいが電気自転車なことでしょうか。橋が生活の中に出てくるからと思われます。念のため付け加えておくと、日本のような激しいアップダウンは北京と同じく、皆無です。

まずは、「高架下プラザ」から書いていきます。
天津には高速道路が無いのですが、代わりにホニャララ立交橋という立体交差点が何箇所かあります。大通りの車の流れを潤滑にするためですね。結果として出来ているものは、「高架下プラザ」と同じような感じです。市の南西に有る八里台立交橋を見てきました。かなり大きかったです。
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天津は北京に比べると一年のうちで青空が広がる日は多く、黄砂もぐんと少ない(それでも増加傾向らしいですが)ので、日差しを避けようという意思の表れか、高架下には人がたむろしていました。北京ではこういった高架下で非道路の箇所はほとんど駐車場か駐輪場に使われていることを考えると驚きです。一部には畑になっているところさえありました。スペースの有効利用ということを考えたときに、北京のように消極的に使うのではなくて、もっと積極的に、交通の要所、人と人の交流の場として捉える天津的使い方には更なる発展を引き出す余地があるように感じました。無論そうしたときには駐車場、駐輪場の確保という問題を解決せねばなりませんが。

次に、天気の話が出たので「スモークアイランド現象」についても簡単に触れておきます。
晴れの日が多い上に歴史的観光名所がほとんどないため、天津では「スモークアイランド現象」は観察されないと思われます。ただ、黄砂よけ?のためになにがしかのネットをヘルメットのようにしてかぶる女性を散見しました。今は黄砂のシーズンでもないし、北京では話しに聞いただけで見たことがなかったのでちょっと感動しました。何故ネットをかぶっていたのだろう?
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同様に「波状矩形」、「Gridded Flontier」も天津にはないと思われます。
道路は確かにグリッドで引かれているところもありますが、ほとんど全ての地域でその規則は乱れているし、街を囲む道路も河の影響で綺麗な矩形とは程遠い。なにより古い民家は四合院ではなく、レンガの色がそのまま出た2階建ての建築(勉強不足で何と呼ぶのか分かりません)でした。これはこれで一研の価値が在りますが……
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逆に「折ズム」、「複製変異」、「ソトニケーション」、「Daily Installation」は全く共通に見えました。

天津の都市計画は異国情緒をテーマに掲げているようでしたが、目指す都市の形が違っていても当然折は使われていました。建物の複製に関しては、若干北京よりスケールダウンし(開発している街区が小さい)、サッシも共通な団地が北京よりも多いかな、という程度です。店をほったらかして中国将棋をするさまは北京と同じ。

「流浪するシステム」はちょっと事情が違っていました。
というのは、街の中でごくまれに分別を促すゴミ箱を置いた通りに出会うことがあったからです。もっとも基本的には人の手による分別が行われるようで、最終的なペットボトル集積場も市内で2箇所見ました。

「DoInsideYourself」,「HandMadeCity」、「どうして引越しするの?」は今回確認できませんでした。しかし「DoInsideYourself」は確かにお金持ちの家ではやっていると聞きました。

「リアルカタログ」、「陳列様式」は、天津の街の雰囲気と相まって非常に面白かったけれども、結論を言ってしまうと基本的には北京とあまり変わらない気がしています。
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初日に大胡同というところに行きました。そこは建材城と建材城の間、住宅と住宅の間に露天が並ぶというすさまじいところでしたが、そこで繰り広げられる風景は北京のお店と同じ。差異化の果てにアイデンティティーを探すならば、普通のデパートや繁華街を見る必要があるのかな、とさえ思ってしまいました。

《14現象について今のところの印象》
今回のワークショップは、「追跡調査」を掲げているので、なるべく早く扱うテーマを絞らなくてはいけない。その際基準になるのは、「新しい視点、独自の視点を持っているか」「21世紀的、北京的、都市を作る指針を提示できるか」「ヨコヤマが扱えるか(知識と調査方法について)」あたり。多分「どうして引越しするの?」「流浪するシステム」は扱いづらく、「スモークアイランド現象」「複製変異」はあまり有効な指針とならない気がする。
……もうちょっと良く考えてからにしよう。

《今日のまとめ》
そうこうしているうちに2週間の内の4分の1が終わっていた。
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by uaaworkshop2006 | 2006-08-30 22:38 | ヨコヤマ
天津の水上公園にもパンダがいたんだってさ。
えー昨日と今日の二日間は予告どおり天津に行ってきました。回ったところは地図で見ると分かる人には分かるかも。白い線が一日目、赤が二日目で、タクシー乗ったところは書いてません。方針は只管闇雲歩行しつつ、見るべきところは見るというくらいです。つまり何も無かったということですね。
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ひとつひとつ解説していってもしょうがないので羅列的に説明してしまうと、見たなかで有名どころは、古文化街、大胡同、鼓楼、南市食堂街、小白楼街、解放路、南開大学、テレビ塔、南原百貨店。名前が分からないデパート、商店街も結構入った。食べ物はローカルな食堂、露天、KFCとMac(珈琲だけ)、天津駅前で包子(肉まんのこと。天津発祥)あたり。買い物は靴下、ズボン、財布、DVD。泊まったのは「友宣の家」っていうホテル。意味無くダブルベッドでした。
肝心の北京との比較とか14現象はどうだったか、の様なワークショップ的な話は明日まとめますので、2日間の出来事はダイジェストで。

《2日間の報告》
・ルイヴィトンの財布が10元だったよ事件。 
そのまま。日本に持ち帰れない気がしたので代わりに同じ値段の別のブランドっぽい財布を買いました。こっちはかっこいいロゴとかは無くって「まんもののイタリ皮」って書いてあるだけですが。

・もてもて事件
百貨大楼の近くでコーヒー飲んでたら日本語ビジネスを勉強してるお嬢様に声かけられた。「今晩家に来ませんか?」って誘われたけど我慢すること山の如し。
そのあと初めて女性ドライバーのタクシー拾ったら普段1.5元ずつあがっていくところが6元ずつな上にお釣り誤魔化されそうになってしまいました。
総じて女性にもてた一日目でした。

・テレビ塔は嫌いだよ事件
二日目にテレビ塔行ったら上に行くエレベーターが50元だったから貧乏なヨコヤマは上れませんでした。で、泣きながらアイス買ったらいつものアイスが5元(つまり5倍)で、また泣きました。高いものは嫌いです。

《今日の思考》
〔どうしてゆっくりと流れる第九はこんなにも綺麗に聞こえるのだろう?ヨコヤマは天津から北京への列車でとりとめもなく考えた。〕

天津に来て、最初に感じたのは異国文化と自国文化が融合した中国の街並みだ、ということだった。正確に言うとそれは来るまでのイメージを補強しただけにすぎない。街を歩き、異国様式と中国的建築とがはっきり別れているのを見て、融合した町並みなんてのはあまり重要でもないし、事実でもないと思った。街にあったのは、北京と変わらない、いや、もっと分かりにくい中心レスな風景だった。
2日間ずっと天津の中心を求めて、不動点を探して、いた。多分それは具体的な地域や出来事ではないだろう。仮にそういうものが指摘されるとしても、それはきっと中心となる「文化」の象徴のはずだ。天津文化とは、何か。どこにあるのか。探していて、最後に天津駅でふと気づいたことがある。
この国には文化的風景は、ない。

〔列車の前の席に座った若いカップル(と推測される)は、真剣な顔つきで新聞を読んでいた。しかし、不意に携帯電話のけたたましい着信音によって彼らの勉強時間は終わった。〕

この国の人は、真面目だ。多分世界的に見ても相当上のレベルで真面目だと思う。伝統を重んじ、権威を尊重する。彼らが4000年(だったり5000年だったり3000年だったり)の中で培ってきた文化もやはり素晴らしいし、誇るべきものだろう。でも、そういった文化ではない文化の話がしたい。中国にはセックス、ドラッグ、宗教、ギャンブル、トランス、etc...ら、世界での言語が共通な文化は少ない。開放政策以降、旧来の文化(音楽や絵)は、海外のものと混合し進化することはあまりなく、海外に追随している現状もある。真面目すぎて遊ぶ暇が無かったのか、自分たちのものを大切にしたのか、ともかく文化は今変わりつつあるわけだから、止めたりせずになんとかその中で方向性を見定める必要があるのは確かだ。

そういった現状を思考すると、既に同じ状況を経験し、疲弊してしまったことがあるアジアの都市の名が浮かんでくる。東京。そこもまた、開放政策によって文化がなくなってしまった都市だ。町内に必ずひとつあったという寄席は完全に姿を消し、銭湯という様々な言葉や文化を生んだコミュニケーションの場は衰退しきってしまった。東京の若者はディスコナンバーとカクテルの名前しか知らない。地下には外国人ばかり。文化は、文化の中心は、ない。(あるいは「存在しない文化」のカウンターカルチャーとして地方都市を取り上げる?-のは後日)

建築も世界で言語が共通な文化のひとつといえる。ラーメン構造は世界中普遍的に見られるし、コンクリートは多少の差はあれ安価で安定だ。

〔列車は減速し、エーデルワイスがゆっくりと流れる。そして、メロディーを遮って中国語と英語で到着を告げるアナウンスが。〕

世界共通な文化は、地域性を獲得することがあった、いや、あるのだろうか?
敵はあまりに巨大で、しかも洗練されている。そもそも地域性を獲得する必要はあるのか、楽しければ、面白ければよいんではなかったのではないか、そういった疑問すら生まれてくる。しかし文化を創らなければならない。これは単に使命だ。もっと小さいアートだったら個人の沈思黙考でそれは為されただろう。しかし、今考えているキャンパスは都市だ。
個性的な文化を、都市で可能にするには、主体の使命感が必要なようだ。まずはその切実な感覚を個人が持つこと。そして設計者たちが共有すること。東京では失敗してしまった、文化が見出される都市はそこが出発点である。

《今日のまとめ》
「東京」を考えてみる必要がある。
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by uaaworkshop2006 | 2006-08-30 01:41 | ヨコヤマ
ハセガワ君がパンダ見たってさ。
えーなんやかんやありまして、ワークショップを未練がましく続けることになりました、「虚ろな二十歳」ヨコヤマです。(8月25日日記参照)
簡単に趣旨を説明すると、まず一ヶ月かけて14の現象を見つけたのに対してそれが一体どんな現象なのか、どう役に立つのか、を調べてみようというのがこれから2週間の課題ですね。
まあ動く人数も一人だし、期間も短いので扱う範囲は出来るだけ狭くしていきたいな、と思うわけですけれども、最終的には面白い発表を出来るようにガンバリマス。

で、今日がその始動日でした。今後2週間の予定は基本的にないのですが、今回は他の都市との比較という要素を取り入れたいので、明日と明後日に天津(電車で1時間半)へ行くことは決めています。
何故天津を選んだかというと、近いという理由でしかないのですが、やはり都市に歴史ありというかなんというか、下調べしただけですけど面白い街のようです。
分かったのは天津は歴史的観光名所というのがほとんど無い新興都市で、古くは北京の港街として栄え、近年も中国2大鉄道の交わる地点として、物流が大変盛んな商業都市であるということ。そして欧米日なんかによって開港させられてからは異文化交流や外国人街が沢山ある街に変貌したということで、特徴的な建物が多いということ。
今の天津のイメージはこの位です。東京と横浜の関係が北京と天津の関係に等しい(英作文の問題みたい!)といえそうな気がします。

行って色々見てこようと思う中に、「店」があります。これは陳列様式やリアルカタログ、DIYなんかと絡めやすい題材なので、まずはここを重点的に攻めてみたい。
ただなかなか都市や建築に結びつきにくいのかな?そこらへんは「Shopping」を読んで勉強します。あとは街の構造や、貧富の差なんかが要注目点ですね。

《今日の報告》
午後から王府井に行って店舗形態のリサーチをしました。

《今日の思考》
王府井を一人で歩き、写真を撮りながら考えていたのは、一体「陳列様式」や「リアルカタログ」のどこが中国的、北京的だったのだろうか?ということだった。
写真を見て欲しい。
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これらは王府井のデパート内部である、という注釈をつけないと、本当にどこの写真なのか判別するのが難しいくらい(少なくとも日本には)ありふれた光景だ。
何故これらの写真は現象と成りえないのか?世界中どこでも見られる店と、北京現象の違いは何なのか?店の密度と商品の高さがキーな気がする。(駄洒落)さらに、最終プレゼンで指摘された圧縮陳列との違いはどうなんだろうか?通路の幅に過ぎないんだろうか。
実はヨコヤマは密度、高さ、幅、そういった諸要素の数値的変換だけで店舗空間が「現象」になるとは思っていない。もっとコンセプト、国民性、地域性、思想背景から導かれた空間が立ち上がっていると思う。
たとえ表層に現れてくるのが数値的変換だけだとしても、その背景を考えて見なければしょうがない。
普段建築の側から店舗に対してのアプローチは数少ないブランドショップを除けばホワイトキューブを投げるだけで、テナントに対して積極的には働きかけなかった。あくまで建築の側が相手にするのはビルのオーナーであり、入るテナントは未知だった。(中国ではそれが一層顕著だ)複合商業施設や都市をデザインするときには、商店には場所を与えるだけで、あとは勝手にしてもらうのが一般的だった。
時代は変わり、インターネットショッピングや通信販売が力を伸ばしてきている。しかしそこにはヨコヤマが好きな商品との偶発的な出会いや自分で捜し当てるといった楽しみはない。しかし人々が便利になっていく買い物、楽しい買い物を採用するのは自然の理だ。
そういった状況をかんがみるに、ひとつの命題。

(1)商店はこのままでよいのだろうか?

《今日のまとめ》
うわっこれ日記じゃねえ。
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by uaaworkshop2006 | 2006-08-27 21:20 | ヨコヤマ
その現象の名は、
今日の朝、タシマさんが帰ってしまい明日はピンピンさんが帰ってしまう。なのにまだぜんぜんワークショップの仕事が終わってない。しおり、ケース、ブログ、データ整理、etc...ボヤキが出てしまう今日この頃のヨコヤマです。

《終盤の報告》
多少端折ってしまうことをお許し下さい。
まず8月21日は、SOHO現代城にオフィスを構える、中国若手ナンバー1のデヴェロッパー、SOHOチャイナを訪問しました。
長城コミューンの2期工事を管理している韓国人建築家、趙さんの案内で、色々な模型、プロジェクトを見ることができました。
中でも建外SOHOのコンペ模型が面白かったのですが、ここでの公開は出来ません。申し訳ない。
8月23日は最終プレゼンの日でしたが、プレゼン前に無理やり空き時間を作ってオリンピックスタジアム2つ(水泳場とメインスタジアム)を見に行くことが出来ました。
北京で最も先鋭的かつ力が注がれているその建築は、見るものに深い感動を与えます。水泳場のほうは現場まで入ることができ、最初ただのブルーシートだと思っていたものがモックアップでは綺麗なファサードになっていることに度肝を抜かれました!
最終プレゼンについてはハセガワが別にまとめます。発表内容も暫時更新していく予定ですのでお楽しみに。
プレゼン後は、事務所内でUAA創立2周年のパーティーがありました。そこにはUAAスタッフに加えてこれまでワークショップでお世話になった方々、北京で働く日本人建築家、中国人建築家の皆さんなど本当に沢山の人が来て下さいました。この場を借りてお礼申し上げます。
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そして昨日、8月24日は件のSOHOチャイナが展開する一大別荘プロジェクト、長城コミューンに行ってきました。ワークショップ最後の見学は、これまでで一番遠くで、一番静かなところにありました。残念ながら中の見学は予約がいっぱいで出来ませんでしたが、
趙さんに一期の全ての建物を案内していただきました。12の建築を収めた敷地は流石に広くてちょっと大変でした……

《終盤の思考》
終盤の建物は、ブログでは扱いが軽くなってしまったけれど、どれも本当に印象的だった。SOHOチャイナや北京オリンピックといったまさに今と未来の北京の建築界におけるキーワードを見れたわけだから。
それまで見てきた建物は、勿論すばらしいけれど、今振り返るとどこか物足りなかったかもしれない。それは、あまりに単純な言い方をすれば、世界で普遍的に見られるものばかりだった、ということになってしまうのだろうか。
ともかく、終盤の建物は完全に「中国的な」建築だった。プールや鳥の巣は、他の国にはまだ無いし、SOHOチャイナのプロジェクトは他の国のスケールを大きく越えている。

ワークショップは北京を一ヶ月かけて見たけれど、目標は「中国的な」都市へのスタートラインを沢山引く、ということだったので、それは成功したけれど、ヨコヤマにはどこか物足りなかった。
目標が低かったとか、数が少なかったからとかそういうことではない。もっと単純な衝動がある。(スタートラインを引いてもらったら、走ってみたいと思うでしょう?)


さて、ヨコヤマは9月11日に中国を出国しますが、それまではもう少し北京を調査して「中国的な」都市を探してみたいと思います。たとえワークショップが終わり、メンバーが離れ離れになっても、まだやりたいことが残っていたから。


《今日のまとめ》
全ての別れは一時の別れ。
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by uaaworkshop2006 | 2006-08-25 15:09 | ヨコヤマ
沈黙の王
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今日は建材城へ行ってきた。
まず照明関係の所へ。とにかく規模がすごかった。
照明というと、日本ではヤマギワや家電製品店に行くぐらいの自分にとって、かなり刺激が強かった。照明は視覚を刺激するものであり、売る側としては刺激の強いもので特徴づけようとするのだろうが、ほのぼのとし心温まる色を売りとして利用する日本の最近の傾向とは違った、中国の勢いみたいなものを感じてしまう雰囲気だった。これは勝手な解釈であり、照明世界の実情を全く理解していない感想なのだろが…。面出薫さんや石井幹子さんの本などで照明デザインについては若干触れたことはあるものの、まだまだ勉強不足なので、もっと調べてみようと思った。金額の面などで日本よりも普及されやすいと言われているLEDの及ぼす影響などについてもそうである。

その次に向かったのが、扉を中心とする建材売り場であった。階段なども10数段1セットで売ってしまうのには驚いた。きちんと高さも調整できるようになっているのである。そういった建材を見ながら、中国の建設においてCGが重要視されていることがひしひしと伝わってきた。CGのパーツの世界に飛び込んだような気分になったのである。カタログと一部分の素材を見せられ内装を作っていくのと比べれば、庶民的にとって親切な施設だなあと感じた。

そして、パチモンなどの家具が売っている建材城へ。まず驚いたのが、パチモン自体でなく、店員が売り物の家具で昼飯を食べていることであった。もしかしたら売り物の家具ではなく、店員用の机なのかもしれない。しかし、売り場で昼食をとる店員を見て、家具を売る場所として日常に溶け込んだ建材城を感じると共に、中国人の機能重視性を感じてしまった。

その後、紙の店の竹尾に寄ってPaul Andrew設計のオペラ劇場の現場に向かった。途中大雨に降られかなりしょげてしまった。紫禁城や天安門広場の近くという中国(北京)の歴史を感じる場所に巨大なUFOが降り立ったような印象を受けた。そこには卵の優しさでなく、オームの威圧感を感じてしまった。巨大なチタン性ヴォールト天井というカバーがあり、水がある所(?)の下からくぐって中へ入り、中にはオペラハウスにシアターとコンサートホールがあるというような構成だった。自分には、中の一面に張られる赤いプライウッドがどのような大空間をつくりだすのかイメージがつかず疑問の多い現場であった。ただただ、天井が落ちてこないことを祈るばかりである。
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by uaaworkshop2006 | 2006-08-11 06:48 | ハセガワ