OMA白井さんの講義(8/9 19:35~)が行われました。 OMAが北京で仕事をするにあたっての考えを聞きながら、 北京、さらには中国について、様々な視点からの見方があることを再認識できたインパクトの強い講義でした。 〈概略〉 ______________________________________ 通貨によって建築は影響される。 その主な三つは ¥€$ である。 ここで¥は日本の円を言うが、円→元になりつつある。 数値的な観点で中国の成長を述べれば、 GDPが世界に類をみない速さで増加している。 そして、中国は世界の経済に影響を与えている。(例)鉄鋼の金額 都市化という面においても、ヨーロッパはそこまで進んでないが、北京・インドでは10%を越える都市化が生じている。 つまり、今の中国には勢いがある。 北京では、スプロール状に開発が進んでいる。 しかし、総合的に秩序的状況である。 中国建築の特徴としては、 ・建築家、建設費:USA×1/10=中国 ・設計量 ×5=中国 という状況が述べられる。 特殊な状況において1988年のポールアンドリューの作品から世界(主に西洋)の建築家が中国で仕事をするようになってきた。 そういった状況の中でCCTVの設計は始まった。 CCTVがイメージする今後の展開としては、 北京オリンピックをもとに中国のBBC→アジアのBBC という感じである。 具体例としては、14CH→250CHの拡大である。 こういった要求も視野に入れられている。 設計において考えたことが2つある。 ・スカイスクレーパーとして高さと頂部の違いによる差異でないもの。 スカイスクレーパーはアメリカで生まれたものであり、自らの経済力を示している。 アジアではかなり多いようである。 施工中のCCTVは234mであるが、234mそこまで高くはない。 他の建物と比較すると、 「234m」≒都庁 <エッフェル塔 となる。 ヨーロッパの建物のほとんどは234mより低い。 これは、スカイスクレーパーの概念が浸透していないことを示している。 ・機能的なもの;ホテル、美術館、シアター、警備員の宿舎など であった。 そして、 CCTVのPRIVATE:セキュリティーの高さ+TVCCのPUBLIC:ホテル、シアターなど ←これをどういう形にするか ということを考えた。 CCTVにおいては、建物と人の流れは一緒であるという考えを用いている。 この形には、見る角度によって違う印象を持つという面白さも持ち合わせる形となっている。 LOOPに関して・・・。 CCTVの特徴は、「LOOP」機能+設備である。 〈構造〉 60m飛び出している部分がある。 その部分を建物全体でもたしている。 その際構造解析を行い、デザインを構造から表出している。 構造解析→メッシュで囲う。密度の差異。→ファサード ↑ ファサードは北京の空気を考慮した。 北京の空気は少しよどんだ感じである。その中でどう建物を印象強くするか。 →北京の街を見ていて、仮囲いがそれなりに目に焼きついあた。MASSIVEな構造体バランスがいい。 また、アイコノグラフィーとして「ポジティブなファサードでもいいのでは?」という考えがある。 そこには、ファサードを語りかけるものにしたい、という思いがある。 TVCCに関しては、 ピラネージの古代ローマを参考にしている。 そこには、「かっこよさ」と「将来への可能性」を考慮している。 後は、白井さんが中国の都市に関して作成中の本についてのお話がありました。 〈感想〉 このワークショップで聞いた白井さんのお話を通して、 建築、都市、そして人々に建築家がいかに関わっていくかの一つの手法を学ぶことが出来ました。と同時に、今までの自分がいかに手ぬるかったかを感じ、もっと積極的に建築に取り組んでいこうと思いました。その新たなる第一歩として、今回のワークショップが・・・。さて、どうなることやら。。。
by uaaworkshop2006
| 2006-08-10 19:25
| ハセガワ
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